2012.05.15 Tuesday 19:05
また、雨の日だった。

ー 幼馴染の家のわんこが亡くなる日。
その時にはわかってた。
だから最後に、元気なうちに、会いに行った。
夜勤明けに。
「今日で最後なんて、信じられない。」
そう幼馴染のおばちゃんは言った。
「え?そうなんですか?」
「こんな元気やのに。」と
知らない振りを私は通した。
「次はこの子、人間の男の子だって。」
「パパが六星占術で調べたんだ。」
そんな事まで言い出す。
「じゃぁ、早く生まれ変わって、」
「私のお婿さんになってもらわないとね。」
私は明るくそう返した。
そうこうしているうちに、幼馴染達が
実家に帰って来ていた。
「あ、ゅ−ち。来てくれてたんだね。」
「うん、あ、でも、そろそろ帰るね。」
そう言って幼馴染一家に別れを告げた。
7月15日の午前中のお話。
幼馴染の家を出ると、
私の母親が通ろうとしていた所だった。
「会いに行ってあげられなかったな…」
「大丈夫、母さんの分まで愛でてきたよ。」
「そっか。なら、いいの。」
なんて話していると、家に着く。
と、同時に、雨風が強くなった。
「台風みたいだね。」
思わず呟いてしまった。
「戸締りしてきて。」
母に頼まれる。でも、
「ごめん、すぐ出なきゃ。」
そう、仕事だった。
「明日で、最後なんだから」
「早く戻っておいでよ?」
母に釘をさされる。
そう、まろんも、明日なんだ。
「いってきます、まろん。」
そう言って、家の前の坂道を登る。
「雨風ひどい…まろん、大丈夫かな。」
そんな独り言を呟いた時。
ふと坂の下を見た。
まろんがいた。
びしょぬれになりながら、
必死で匂いを嗅ぎながら、
あたしを見つけようとしてる。
迎えに行こうにも、信号は赤。
目が合った。
いつもみたく、まぬけな顔で、
しっぽを振ってこっちを見てる。
信号が変わった。
走って迎えに行く。
雨に濡れて、ひどく冷たい。
泣きながら、抱き締めた。
ー 大丈夫だよ、大好きだかんね。
そう叫びながら、一目も触れずに。
そこで目が覚めた。
なんて酷い夢だ。
幼馴染の家のわんこが亡くなった日と
全然違う日なんだけど…。
夢の中では「あ、今日だな。」
って思ってた。
ってか六星占術ってそんな万能なのか。
んな訳ない。
キャンディー
もう5年も前に書いた記事。
その状況と凄く似ていた。
大丈夫。ずっと、大好きだから。
かけがえのない愛娘だから。
元気でいてね、ずっと。

